車を運転する際に装着が義務付けられているシートベルトですが、運転席のシートベルトをしていても助手席に荷物を置いている状態では『ピーピー』と警告音が鳴ってしまうことがあります。
警告音はしばらく走行すると消えますが、『ピーピー』と警告音が鳴っている間は運転に集中できないという方もいるのではないでしょうか。
この記事では、シートベルトの警告音を解除する方法や警告音を解除した場合の車検対応について紹介させていただきます。
シートベルトの警告音を解除する(消す)方法
シートベルトの警告音は、シートベルトをしないまま人が座ったり20kg以上の荷物を座席に置いた状態で走行することセンサーが感知する仕組みになっています。
このセンサーはDIYの作業で簡単に解除することができます。まずは全車種共通でシートベルトバックル(シートベルトを差し込む部分)に付いている配線のカプラー(コネクター)を外す方法です。
シートベルトバックルの配線を外すことでセンサーの信号を遮断して警告音を解除することができます。
次はシートベルトバックルにシートベルトエクステンダーを取り付ける方法です。この方法も全車種共通でシートベルトエクステンダーを取り付けることで、シートベルトが装着されている状態になるため警告音を解除することができます。
他にはトヨタ車、ダイハツ車に限られてしまいますが、キーまたはエンジンスイッチをONにした状態で車のメーターパネルにある『ODO/TRIP』ボタンを『ODO』表示にします。
この状態でいったんキーまたはエンジンスイッチをOFFにし、もう1度キーまたはエンジンスイッチをONにしすぐに『ODO/TRIP』ボタンを10秒以上押しっぱなしにします。
『ODO/TRIP』ボタンを押しっぱなしの状態でシートベルトを装着すると、『ODO』の表示部分に『b-on』と表示されます。
そのままもう一度『ODO/TRIP』を押すと『b-off』。もう一度押すと『b-on』に切り替わります。
『b-off』の状態で10秒ほど待つと『ODO』または『TRIP』表示に戻ります。この操作で警告音を解除することができます。
シートベルトの警告音を解除した場合の車検対応は?
最近の車はシートベルトが非装着の場合、メーターパネル内に警告灯が点灯します。更に非装着の状態で走行した場合、警告音が鳴る仕様になっています。
警告灯や警告音の車検に関しては、警告灯が切れてしまっている(点かない)場合、車検を通すことができない可能性があります。
実際に認定工場の一部では車検を通してくれる所もありますが、ディーラーや陸運局に持ち込む場合は厳しいようです。
警告音はそこまで厳しく検査されることが無いので、警告音を解除した状態でも車検を通すことができます。
しかし車検時の検査員によっては、警告音が鳴らないことで不適合にされる場合があるため警告音の解除に関しては注意が必要です。
シートベルトの警告音を解除した場合の注意点
車を運転する場合はシートベルトの装着が必要です。通常はシートベルトの付け忘れがあっても警告音が鳴ることですぐに気付くことができます。
しかしシートベルトの警告音を解除することでシートベルトを付け忘れるケースが多くなってしまいます。
シートベルトの警告音を解除した場合は、車を運転する際にシートベルトの付け忘れが無いかを必ず確認してからシフトをドライブ(Dレンジ)に入れるようにしてください。