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この記事では、ハイエースのディーゼルとガソリンを比較し、維持費や用途に合わせたハイエースの買い方について紹介させていただきます。
まず先に結論から話すと、ハイエースを買うなら5型(2017年12月モデル)以降の2800cc、6ATのディーゼル、または1型最終モデル(2007年式)の2500cc、4ATのディーゼルです。気になる理由はこれから追っていきましょう。
仕事にキャンプにカスタムベース、とにかく人気のハイエースですが、購入時にはナローとワイド、2WDか4WD、そしてディーゼルとガソリンで悩むと思います。
最も人気の4ナンバー標準ボディの場合、4WDとなるとディーゼルしかないため、どうしてもガソリンの4WDが欲しい場合は、1ナンバーワイドボディに限られてしまいます。
逆にワイドボディで4WDのディーゼルがないため、こだわるユーザーにとってはもう少し選択肢を増やしてほしいところかもしれません。
ハイエースのディーゼルとガソリンの燃費について
ハイエースのディーゼルの燃費に関しては、5型以降の2800cc(6速AT)2WDの場合、街乗りで9km~10km、高速や長距離の場合12km~14km、4WDは街乗りで-1km。
2型~4型の3000cc(4速AT)2WDの場合は、街乗りで9km~10km、高速や長距離の場合11km~12km、4WDは街乗りで-1km。※2型3000ccはとくに燃費が悪い。
1型の2500cc(4AT)2WDでは、街乗りで9km~11km、高速や長距離では12km~14km、4WDは街乗りで-1km。
ハイエースのガソリンの燃費に関しては、4型後期以降の2000cc(6速AT)2WDの場合、街乗りで9km、高速や長距離の場合12km~13km。
1型~4型前期の2000cc(4速AT)2WDの場合は、街乗りで7km~8km、高速や長距離の場合10km~11km。
4型後期以降の2700cc(6速AT)2WDでは、街乗りで7km~8km、高速や長距離の場合12km~14km、4WDは街乗りで-1km。
2型~4型前期の2700cc(4速AT)2WDの場合は、街乗りで6km~7km、高速や長距離の場合10km~11km、4WDは街乗りで-1km。
ハイエースのディーゼルとガソリンの燃費差に関しては、エンジンスペックの向上に加え、ミッションが6速ATに改良された後期型では大差ありません。
ハイエースのディーゼルとガソリンの維持費について
燃費以外でディーゼルエンジンとガソリンエンジンの維持費を比較すると、ガソリンエンジンはタイミングチェーン式、オイルも通常の車と変わらないため、ハイエースだからと言って費用がかかることはありません。
ディーゼルエンジンは1型~4型までタイミングベルト式で、10万km毎に交換費用として40000円~50000円ほどかかります。
そしてディーゼルエンジンのオイルはガソリン車に比べ、1リッターあたり500円~1000円ほど高い傾向にあります。
5型以降の2800ccはタイミングチェーン式ですが、排ガス浄化システムに注入するアドブルーを6000km前後で補充する必要があります。費用は5リットルで3500円ほどです。
またディーゼルエンジンを維持するうえで最も注意する点は、マフラー部分に取り付けられている排ガスを浄化するためのDPRの故障です。
長時間アイドリング状態を繰り返したり、1回の走行が10km以下の街乗りを繰り返すことで、ディーゼル特融のススがつまり、新車から6年前後、走行距離で50000kmほどでもDPRが故障してしまうケースがあります。
対策としては、休憩中などに10分以上のアイドリングを避ける。短距離の街乗りがメインでも1週間に1回は、1回の走行で40km以上走らせたり、高速道路を利用して100kmの速度で20kmほど走らせるなどの方法があります。
ディーゼルエンジンは街乗りであってもエコ運転ではなく、発進時にしっかりとアクセルを踏み込んでエンジンを回してあげることがポイントです。
そしてDPRが故障すると、部品代と交換工賃で30万~35万円ほどの費用がかかってしまうため、ディーゼルに乗る際は扱いに注意が必要です。
ハイエースのディーゼルとガソリンでは、新車価格で約50万~60万円の差があるため、距離を乗る方でも燃料代で差額を埋めるのには時間がかかります。
またディーゼルの方がメンテナンス費がかかるリスクがあるため、車体価格やトータルの維持費、管理のしやすさではガソリン車がおすすめです。
仕事メインで400kg以上の積載物を載せることが多い場合、低速時にトルクのあるディーゼル車は非常に扱いやすく、燃費も良いためガソリン車以上に重宝します。
ハイエースのディーゼルは、5型以降の2800cc、6ATモデルであれば、タイミングチェーン式で燃費も良く、維持管理の面でも優秀です。
車体価格を中古車で少しでも抑えたい方には、1型最終モデルの2500cc、4ATのディーゼルがおすすめです。
なぜ1型なのかという理由は、1型最終モデルの2500ccは燃費が良く、DPRも装備されていないため、メンテナンス費をわずかに抑えることができます。
しかしディーゼルエンジンは、定期的なオイル交換に加え、ワコーズ ディーゼルワンといったエンジン洗浄剤を使用したメンテナンスが欠かせません。
ディーゼル車でよくあるインジェクターの根詰まりや、アイドリング不調による高額な修理費を避けるためにもディーゼルワンは必須です。
ハイエースのディーゼルエンジンは、少しのメンテナンスで本当に長持ちします。またガソリン車ではパワー不足を感じる場面でも、余力あるパワフルな走りができ、ハイエース本来の力強さを感じられます。
そして車を売却する際のリセールに関しても、ディーゼルはもちろんのこと、4WDであれば更に値崩れしません。
ハイエースの2WDは雪道で後悔する!雪や坂は4WDが必須
ハイエースの2WDは、ディーゼル、ガソリン共に雪道や勾配の急な坂道でスタックしてしまいます。
とくに空荷では平地であってもわずかに雪が積もれば、すぐにスタックして走行不能になります。
2WDのハイエースで雪道対策をする場合は、水入りポリタンク(20L)や砂袋などを200kg以上積載して、リア(後輪)にトラクションをかける必要があります。
ある程度リアにトラクションがかかることで、空荷と比べてスタック率が下がりスタックした場合でも抜け出しやすくなります。
またスタックしたときに急なアクセルで勢いをつけようとすると、逆効果で更に深くスタックするため、ハンドルを真っ直ぐ前進方向にして、サイドブレーキをかけた状態で少しずつアクセルを踏み、同時にサイドブレーキも少しずつ緩めていく動作で対応してください。
積雪が多い地域では4WD一択となりますが、ローダウンなどの都合で2WDに乗る場合、300kg~400kg積載することで、空荷では全くダメな場所も走行できます。
2WDへのこだわりがない方は、ハイエースはディーゼルの4WDを選んでおけば、走行性能、リセール共に後悔することもないと思います。
雪とは無縁で平坦な街乗りばかりという方は、ガソリンの2WDが低価格かつメンテナンスも楽なためコスパが良いです。
ハイエースはとても魅力的な名車です。ディーゼル、ガソリンの価格差や維持費、走行性能以上に、ハイエースという車をそれぞれの用途や環境に合わせて選択することが大切だと思います。