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この記事では、ワイドトレッドスペーサー(ワイトレ)やホイールスペーサーの車検基準や取り付ける際の注意点、ハブリング無しが危険な理由やワイドトレッドスペーサーのおすすめメーカーについて紹介させていただきます。
ワイドトレッドスペーサーやホイールスペーサーの車検基準
国産車であれば5mmのホイールスペーサーを取り付けた状態でも、車検や整備などに大きく影響を与えることはありません。
しかし厚みが10mm以上あるワイドトレッドスペーサーになると、車検や整備の際に指摘されてしまうことがあります。
とくにディーラーでは、再検査のリスクを回避する点や取り付け時の安全性を配慮し、取り外しを指示されることが多いです。
ワイドトレッドスペーサーに対しての明確な車検基準はありませんが、検査官の判断によって異なるため車検時には取り外しておくと安心です。
また純正ハブボルトにワイドトレッドスペーサーを取り付け、ワイドトレッドスペーサーのボルトにホイールを取り付けることで純正ハブボルトにかかる負担が大きくなり、破損やナットの緩みなどが起きてしまいます。
ワイドトレッドスペーサーを取り付ける際は、トルクレンチを使用して規定のトルクで締め付けるだけでなく、ワイドトレッドスペーサーの強度やハブリングを同時に取り付けるなど安全面を重視することが大切です。
20mm以上のワイドトレッドスペーサーではほとんどありませんが、10mmや15mmを取り付けた場合は、純正ハブボルトの方が長いためボルトのあたまがとび出します。
このときホイールの裏側にボルト逃げ(くぼみ)があれば、ホイールとボルトの干渉を防げるため取り付けることができます。
ホイールによってはボルト逃げが全く無いものや、ボルト逃げが浅くとび出てた純正ハブボルトと干渉し取り付けができない場合もあります。
ワイドトレッドスペーサーのハブリング無しが危険な理由
国産車は純正ハブボルト(スタッドボルト)に、ホイールを取り付けてナットで締め付けることでホイールのセンターが合う構造です。
このためハブリング無しのホイールスペーサーやワイドトレッドスペーサー、ハブ径が大きい社外ホイールによりセンターハブが合わない状態でもホイールのセンターを合わせることができます。
センターハブにズレがあっても、ホイールのセンターが合うことで通常の街乗りは問題なく走行することができます。
しかしセンターハブがズレていると、高速道路や角度のきついカーブでハンドル操作がブレるなどの影響があります。
純正の状態では、純正ホイールをセンターハブとハブボルトでしっかりと支えていますが、ハブリング無しでワイドトレッドスペーサーや社外ホイールを取り付けると、センターハブではなくハブボルトだけで支えるかたちになります。
さらに厚みのあるワイドトレッドスペーサーや幅の広いホイールを取り付けることで、ハブボルトに過度な負担がかかりハブボルトの破損に繋がってしまいます。
危険な事故を防ぐためにもワイドトレッドスペーサーや社外ホイールを取り付ける場合は、ハブリングの取り付けを徹底しセンターハブとハブボルトで支える必要があります。
またハイエースなど車両重量がある車に乗られている方や日頃から積載物が多い方は、足回りにかかる負担が大きいため、ハブリング付きのワイドトレッドスペーサーであっても20mmほどの厚みに抑えておくと安心です。
ワイドトレッドスペーサーは安価な物より安心メーカーで!
ワイドトレッドスペーサーを販売しているメーカーで品質において高い評価を得ているのは、KSP(ケーエスピー)、DIGICAM(デジキャン)、KYO-EI(協永産業)です。
KSPのワイドトレッドスペーサーは、NAPAC(日本自動車用品・部品アフターマーケット振興会)が定めるASEA基準をクリアし、純正同等の性能と強度を保持する保安基準に適合しています。
デジキャンのワイドトレッドスペーサーは、株式会社ケースペックが販売する商品で車種別設計のシルクブレイズも展開されています。
全てのワイドトレッドスペーサーに強度保証書が付属し、各サイズのワイドトレッドスペーサーに対応したハブリングのラインナップも豊富で、純正ホイールから社外ホイールまで幅広く対応しています。
協永産業のワイドトレッドスペーサーは、メイドインジャパンにこだわり、精密な設計に徹底された品質管理のもと製造される高品質で信頼性が高い商品です。
なかでもハイエースやアルファードなど重量のある車種におすすめのワイドトレッドスペーサーは、DIGICAM (デジキャン)で重量がある車種に対応した耐久性、価格と品質のバランスが良く扱いやすいことが魅力です。
人気メーカー以外にも品質にこだわったワイドトレッドスペーサーはあるかと思いますが、おすすめできないものとして無名ブランドの海外品があります。
安価で販売されている粗悪品のワイドトレッドスペーサーは、耐久性に不安があることやボルトの寸法がズレているなど足回りで使用する部品とは思えないものです。
またハブリングが付属していないため、ハブボルトにかかる負担が大きくなりハブボルトが破損してしまうリスクがあります。
たかがホイールスペーサーという感覚で安価なものを付けてしまうと、後に取り返しのつかないことに繋がる場合があるので、ワイドトレッドスペーサーに関しては品質をしっかり確認し、取り付ける際も安全面に気を付ける必要があります。