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この記事では、トヨタ車とホンダ車のトラクションコントロール(TRC)の解除方法について紹介させていただきます。
ほぼ全ての車に標準装備されているTRCですが、手動でON、OFFを切り替えるスイッチがある車種とスイッチが無い車種が存在します。
普段OFFにすることはないと思いますが、雪道でのスタック時や積雪のある坂道を上る際は、TRCをOFFにすることで雪道をクリアできるケースがあります。
ぬかるみや雪道で脱出する際にTRCが作動すると、アクセルをいくら踏み込んでもエンジン出力が上がらず進むことができないためです。
雪道で動けなくなってしまう原因は、スタッドレスタイヤの劣化や消耗による性能不足が大きいですが、ハマってしまった場合はTRCをOFFにして、アクセルをゆっくり踏み込み、雪を踏み固めて進むイメージで車を動かしてみてください。
どうしても抜け出せないときは、無理をせず周りの人に車を押してもらうかレッカーサービスなどに助けを呼びましょう。
トヨタ車のトラクションコントロール(TRC)をOFFにする
TRCのOFFスイッチがないトヨタ車でTRCをOFFにする方法は、エンジンがOFFの状態(イグニッションOFF)でパーキングブレーキを解除する。
次にブレーキペダルを踏みながらエンジンを始動し、ペダルを踏んだまま保持する。
30秒以内にパーキングブレーキをかけ、パーキングブレーキが効いた状態で、ブレーキペダルを離して踏むを2回繰り返し、ブレーキペダルを踏んだまま保持する。
そして15秒以内にブレーキペダルを踏んだ状態で、パーキングブレーキを解除してかけるを2回繰り返し、パーキングブレーキをかけた状態にする。
15秒以内にブレーキペダルを離して踏むを2回繰り返す。メーター内にOFFインジケーターランプが点灯することでTRCが解除されます。
またこの状態でエンジンをOFFにすると、TRCのOFFも取り消され、通常の状態に戻ります。
上記の方法でTRCをOFFにできない場合は、エンジンがOFFの状態(イグニッションOFF)でブレーキを踏まずに、パワースイッチを2回押してイグニッションキーをONにする。
Pボタンを押す。またはシフトレバーをPレンジにし、アクセルペダルを3回、全開に踏む。
ブレーキペダルを踏んでシフトレバーをNレンジに入れ、ブレーキペダルを離して、アクセルペダルを3回、全開に踏む。
Pボタンを押す。またはシフトレバーをPレンジにし、アクセルペダルを3回、全開に踏む。
ブレーキペダルを踏み、パワースイッチを押してエンジンを始動させ、メーター内にCERTIFICATION MODEが表示されることでTRCが解除されます。
この状態でエンジンをOFFにすると、TRCのOFFも取り消され、通常の状態に戻ります。
ホンダ車のトラクションコントロール(TRC)をOFFにする
TRCのOFFスイッチがないホンダ車でTRCをOFFにする方法は、エンジンがOFFの状態(イグニッションOFF)で、ブレーキペダルを踏まずに、パワースイッチを2回押してイグニッションキーをONにする。
Pポジションでアクセルペダルを2回、全開に踏んでアクセルペダルを離し、ブレーキペダルを踏み、シフトレバーをNレンジにする。
アクセルペダルを2回、全開に踏んでアクセルペダルを離し、ブレーキペダルを踏み、シフトレバーをPレンジにする。
アクセルペダルを2回、全開に踏んでアクセルペダルを離し、ブレーキペダルを踏み、パワースイッチを押すと、メンテナンスモードが起動しエンジンが始動する。
マルチインフォメーションにMaintenananceModeが表示されることでTRCが解除されます。
またこの状態でエンジンをOFFにすると、TRCのOFFも取り消され、通常の状態に戻ります。