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この記事では、アルファードやヴォクシーは雪国でもFFの2WDが圧倒的に多い理由や2WDと4WDの違い、FFの2WDで雪道を走行するときの注意点、ヴォクシーやノアの4WDで尻上がりを解消する方法について紹介させていただきます。
アルファードやヴォクシーの雪道はFFの2WDで走れる!
大人気の高級ミニバン『アルファード』、そしてミドルクラスの定番『ヴォクシー』、それぞれ2WDと4WDの設定があり雪国では4WDというイメージがあります。
アルファードのハイブリッドは4WDグレードのみとなりますが、その他のグレードでは雪国であっても新車、中古車共にFFの2WDが圧倒的に売れているようです。
ひとつの理由として車体価格や燃費などコスト面の差があります。4WDのメリットを考えるとそれほど大きな違いではないように思いますが、新車価格では2WDに比べ4WDが約200000円ほど高くなります。
中古車ではそこまでの価格差がないため、4WDで条件の合う車体がタイミングよく見つかれば狙い目と言えます。
2WDと4WDの燃費差に関しては、最新の4WDシステムにより以前とは比べ物にならないほど4WDの燃費性能が向上しています。
しかし4WDは構造上の部品数が多く、車体重量も増えてしまうことで2WDとの燃費差がわずかに出ています。
実際に価格や燃費など長期で見たコスト面は2WDが優勢です。雪道での安心感は4WDとなりますがFFの2WDもしっかり造りこまれているため、雪道で4WDを必要としないケースがほとんどです。
そのため雪国であっても山間部など積雪量がとくに多い地域を除いては、4WDよりもコストが良いFFの2WDが支持されているようです。
FFの2WDで雪道を走行するときの注意点や4WDの必要性
雪道での2WDと4WDについては、アイスバーンになるような寒冷地や豪雪地帯でない限り2WDで問題ないかと思います。
ウインタースポーツなどで雪山に行く機会がある方でも、スキー場までの道は除雪されているため2WDで対応できる範囲です。
雪道の運転に慣れている方は2WDで十分かと思いますが、雪道に少しでも不安がある方は4WDを選ぶことで雪道でのスタックや凍結した路面でのスリップに強いメリットがあります。
FFの2WDが雪道に強いといっても圧雪や凍結した路面では、2WD、4WD共に急発進、急ブレーキ、急ハンドルなど急な動作を避け、路面状況に応じた慎重な運転が必要です。
凍結した登坂や圧雪でガタガタになっている路面では、途中で止まってしまうと再発進する際に前輪が滑り2WDのFFでは少し苦労するケースがあります。
4WDであれば2WDの発進時に滑るような場所でも走行できますが、アルファードやヴォクシーの4WDはFFベースの4WDでそれほど高い走破性を持っている訳ではありません。4WDだからといって気を抜いてしまうと必ず事故に繋がります。
また4WDは2WDに比べ重量があることで、ブレーキの制動距離も伸びるため車間距離を十分にとり早めの減速を心がけましょう。
冬場の運転は2WD、4WD共に積雪や凍結した路面でのアクセルワークに気を付け、3シーズン以内のスタッドレスタイヤを履かせるなど、雪道対策を徹底して安全面を第一に考えることが大切です。
ヴォクシーやノアの4WD尻上がりは2WDの純正サスで!
80系ヴォクシー、ノア、エスクァイアの4WDは2WDに比べリアの車高が高く尻上がりでカッコ悪く見えてしまいます。ローダウンなどドレスアップをしない方でも、4WDを購入してリアの車高が気になるという話をよく耳にするほどです。
ローダウンする場合はダウンサスや車高調で前後の車高バランスを調整できます。ローダウンはしなくていいからフロントは純正、リアだけを下げるためにリアのみダウンサスを検討する方もいます。
そんな方におすすめな4WD尻上がりを解消する方法は、2WD用の純正リアサスペンションに交換することです。
最も単純な方法ですが、ディーラーなど知識の浅い販売店では適合確認がとれないため取り付けできないというケースや、ハイブリッドの車高を下げるとシステムに不具合が出るなどと断られる場合があります。
しかし2WDハイブリッド車のリア車高は4WDに比べて低いです。ハイブリッド車は車高を下げると車検基準の地上高がギリギリになりがちですが、ダウンサス程度のダウン量であれば問題ありません。
4WDのリヤサスペンションを2WDのリアサスペンションに交換することで、個体差はありますが3.5〜4.5cmほど車高が下がります。
2WD用リアサスペンションの新品はディーラーで注文でき、オークションやフリマサイトでは程度の良い中古品も多く流通しているので、部品代に5000~10000円の取り付け工賃で手軽に車高を整えることができます。