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ジムニーに次いで再ブレイク中の人気車エブリイ、商用ベースから乗用向けのワゴンまでキャンパーを中心に幅広い用途で活躍する軽バンです。経済的でドレスアップパーツも豊富なことから、ローダウンスタイル、リフトアップスタイルのどちらもかっこ良く楽しめる最高の車です。
この記事では、DA17Vエブリイバン、DA17Wエブリイワゴンの車高調とダウンサスによるローダウン費用、ローダウン時の車検事情や構造変更について紹介させていただきます。
DA17VとDA17Wの車高調とダウンサスのローダウン費用
DA17VエブリイバンとDA17Wエブリイワゴンのローダウンにかかる費用は、取り付けるダウンサスや車高調で大きく異なります。例えばダウンサスの場合、ダウンサス部品代、取付工賃、4輪アライメント調整で60000円~が相場になります。
そして車高を下げた際にリアタイヤの出幅が左右でズレてしまうため、車高調やダウンサスと合わせてラテラルロッドを交換することでタイヤの出幅調整ができます。ラテラルロッドは部品代が10000円~、取り付け調整費用で10000円~です。
低予算かつ車検基準の範囲内で手軽にローダウンする方法としてダウンサスが最も定番であり、各メーカーのスペックで下げ幅が異なりますが、純正比20~50mmほど車高を下げることができます。
ダウンサスの乗り心地に関しては、純正とそれほど変わらない印象ですが、大きな段差では突き上げを感じる場合があります。予算に余裕のある方は純正ショックにダウンサスではなく、社外ショックにダウンサスを組み付ける方法もあるため、乗り心地を含め純正では出せない乗り味を追求するのも面白いと思います。
またダウンサスは下げ幅が決まっているため、車体の個体差により前後左右で車高のズレが生じることがあります。ズレの範囲は5mm前後であり気になるほどではないと思いますが、きっちり揃えたい方やフロントを下げ気味で調整したい方など車高バランスは好みが分かれます。
車高バランスにこだわる方やダウンサスの下げ幅では物足りないと感じる方には、取り付け後に20~100mmほどのダウン量で車高調整が可能な車高調がおすすめです。車高調の取り付けにかかる費用は、車高調部品代、取付工賃、4輪アライメント調整で120000円~になります。
乗り心地に関してはメーカーにより異なりますが、40~50mmのダウン量であればリーズナブルな車高調で十分です。しかし50mm以上下げる場合は乗り心地を多少犠牲にするか、乗り心地を追求したハイスペック車高調で低車高と乗り心地を両立させる必要があります。
しかしエブリイバン、エブリイワゴンの場合、ほとんどが4WDのユーザーだと思いますので、車高調ではなくダウンサスで50mmほどローダウンさせるスタイルがコスパ良く仕上がると思います。なかでもESPELIR Super DOWNSUS Type2 を純正ショックに取り付けることで4WDのローダウンとしては十分です。
注意点としてエスペリアのスーパーダウンサスは、このタイプ2でなければ下げ幅が35~40mmになってしまうため、購入される際は必ずタイプ2にしてください。
DA17VとDA17Wのローダウン時の車検事情や構造変更
DA17VエブリイバンとDA17Wエブリイワゴンでは、内外装の違いはあるものの足回りは共通部品のため、社外品のダウンサス、車高調も同じく共通です。しかし実際にダウンサスや車高調を見るとDA17V、DA17Wでそれぞれ部品の品番や適合が異なる表記となっています。
これはDA17VとDA17Wでは車検基準が異なるため、DA17Wをベースにした下げ幅の商品ではDA17Vの車検基準をクリアできないということです。DA17Vは純正車高でのテールランプ下限で地上高が37mmほどになっています。車検基準ではテールランプ下限の最低地上高が35mmと定めれれているため、DA17Vは20mmダウンで車検ギリギリの車高になってしまいます。
そのためDA17Vエブリイバンのユーザーは20mmダウンまで、もしくは普段はダウンサスや車高調で好みのローダウンスタイルを楽しみ、車検時には純正に戻すなど車高上げの対応をとる必要があります。
DA17Wエブリイワゴンのユーザーは、ローダウン時に純正比で40mmダウンまでは通常通りで問題なく、40mm以上のローダウンでは構造変更が必要になります。ただし最低地上高が90mm以下の状態では構造変更や車検を通すことができないため、車検を通せる範囲の最大下げ幅は、構造変更を行った状態で純正比50~55mmほどになります。
実際にはエスペリアのスーパーダウンサスタイプ2を取り付けた状態で、純正比50mmダウンであっても構造変更無しで車検を通せているため、構造変更はそれほど気にする必要がないかと思います。しかし基準は40mmダウンまでとなっているため、40mm以上のローダウン時に構造変更無しで車検を受ける場合は自己責任でお願いします。
また構造変更にかかる費用は、陸運局持ち込みでの書類申請になるため、地域によって変動しますが10000円前後になると思います。構造変更は一度行うことで、次回以降の車検では手続きに加え、追加費用なども無く通常通りの車検を行うことが可能です。
通常はローダウンスタイル、車検時は車高を上げるなど車高調の上げ下げによる車高調整費用は、1ヶ所2000円~、4ヶ所で5000円~が相場になります。ディーラーなど車検基準に厳しいショップでは、最低地上高90mm以下のセッティングにできないため注意が必要です。
車検時以外の車高を最低地上高90mm以下まで下げる場合は、ドレスアップ専門店やタイヤショップなどに確認するかDIY作業となります。