車を購入する際に重視するポイントのひとつである『燃費』。カタログ上の数値では良かったはずなのに乗ってみると燃費が思っていたよりもかなり悪い!なんて経験がある方は多いのではないでしょうか。
車の燃費に関しては、カタログ値の7~8割程度が一般的な数値で使用する環境や運転方法により大きな違いが出てしまいます。
例えば同じ距離を移動する場合でも、一定速度で連続走行することができれば燃費は向上します。逆に一時停止などにより停止と発進を繰り返すことで燃費は悪化していきます。
この記事では、車の燃費を向上させるコツや燃費が悪化する原因などを紹介させていただきます。
車の燃費を大きく左右するのは運転方法
車の運転方法で燃費の悪化に大きく影響を与えるのは、停止時から加速するとき(発進時)です。
車を発進させるときはある程度アクセルを踏み込むため、エンジンに負担がかかり燃料を大きく消耗してしまいます。
そのため車の発進時は、ブレーキを離してからゆっくりとアクセルを踏み込んでいくことで無駄な消耗を防ぐことができます。
特にAT車(オートマチック)は、ブレーキを離した後のクリープ現象をうまく使うことで燃費の向上を図ることができます。
走行中の運転に関しても減速と加速を繰り返していくことで燃費は悪化していくため、車間距離を十分にとることで急ブレーキや急加速を防ぐことができます。
信号機や一時停止の手前で早めにアクセルを離し、エンジンブレーキでの減速を利用してゆっくりとブレーキをかけることも燃費向上のポイントになります。
また交通量の多い道路や坂道、停止場所の多い道路では、燃費の悪化を防ぐことが難しくなるため距離が少し伸びたとしてもルートを変えるという方法もあります。
暖気運転やAC(エアコン)の使用にも注意する
朝一などエンジンが冷えている時に車のエンジンをかけると、エンジンを温めるために回転数が高い状態がしばらく続きます。
特に冬場の冷えているときに多くの燃料を消費してしまいますが、このアイドリングによる燃費悪化を防ぐことはできません。
また、車内を快適にするためにAC(エアコン)の暖房やクーラーを使用することで通常のアイドリング以上に燃料を消費してしまいます。
そのため暖房を使用する場合は、AC(エアコン)ボタンを使用せずに暖房のまま使用してください。クーラーの場合はAC(エアコン)を使用しなくてはいけないので、風量と温度設定に気を配ることで無駄な消費を防ぐことができます。
積載量とタイヤの空気圧も燃費に関係している
普段なかなか気付かない部分だと思いますが、車に無駄な荷物を積んでいると燃費の悪化に繋がってしまいます。
乗車人数が増えると車が加速しづらくなることと同じで、小さな荷物でも積み重なればひとり、ふたり分くらいの重さになってしまうかもしれません。
車が重くなってしまい加速時に多くの燃料を消費してしまうため、車はできるだけ軽くしておくことがポイントです。
またタイヤの空気圧が減っている状態では、走行時の抵抗が増えてしまい燃費の悪化に繋がってしまいます。
タイヤの空気圧に関しては、燃費以外にもバーストなどのトラブルを防ぐ目的として定期的な確認と調整を行うことが大切です。
まとめ
車の燃費を向上させるためには、無駄なアクセルワークを控えて運転に気を配ることが最も効果的です。
また、低燃費を意識した運転が身に付くことで安全面でもゆとりが生まれるのではないでしょうか。
同時に車のメンテナンスも定期的に行うことで燃費の悪化や大きなトラブルも防ぐことができます。